「ピラティスをやっても筋肉痛がこない…これって効果がないの?」
そんな疑問を感じたことはありませんか?
実は、ピラティスで筋肉痛が起きないのは異常ではなく、むしろ“よくあること”。
本記事では、筋肉痛が起きない理由から、ピラティスで効きやすい部位、筋肉痛が出た場合の対処法まで、初心者にもわかりやすく解説します。
「効いてる実感がない」「やり方が合っているか不安」という方は、ぜひ参考にしてください。
ピラティスで筋肉痛にならないのは正常?
ラティスで筋肉痛にならないのは「異常」ではなく、むしろ正常なことも多いです。以下に、その理由と考えられる状況を詳しく解説します。
1. ピラティスは低負荷・高精度の動き
ピラティスは筋肉に一気に強い負荷をかけるトレーニングではなく、「ゆっくり・丁寧に深層筋を使う」エクササイズです。
- 表面的な筋肉(アウターマッスル)ではなく、深層部(インナーマッスル)を刺激
- 動きは滑らかで、関節への負担が少ない
- 筋肉痛になりにくいが、しっかり筋肉は使っている
👉 痛みがなくても効果がないわけではありません。
2. 初心者の場合:筋肉がまだうまく使えていない可能性も
逆に、まったく疲れも感じない・汗もかかない場合は、以下のような点をチェックしましょう。
- 正しいフォームでできているか?
- 呼吸と動作が連動しているか?
- 体幹が抜けていないか?(手足ばかり動いていないか)
👉 「効かせたい部位に効いている感覚」があるかが大切です。
3. 慣れてくると筋肉痛は出にくくなる
中級者以上になってくると、体が効率よく動けるようになり、筋肉痛は減っていきます。
これも上達の証拠です。
- 動きのコントロールが上手くなり、必要な力だけで動ける
- 体が回復しやすくなる
- 深層筋は「張る」「熱くなる」といった感覚になることが多く、痛みにはなりにくい
4. 筋肉痛=効果ではない
筋肉痛は「組織の微細な損傷」で起こるものですが、
ピラティスは筋損傷よりも“筋肉のコントロールと再教育”に重きを置いています。
つまり、
- 筋肉痛がなくても柔軟性が上がった
- 姿勢が良くなった
- 呼吸が深くなった
- お腹が引き締まってきた
こうした変化があれば、しっかり効果が出ている証拠です。
ピラティスで筋肉痛になるならどこがなる?
ピラティスで筋肉痛になるとしたら、主にインナーマッスル(深層筋)や普段使わない部位に現れることが多いです。以下に、筋肉痛になりやすい部位とその理由を詳しく解説します。
1. 腹部(腹横筋・腹直筋・腹斜筋)
ピラティスの基本は「体幹=コアの安定」。
特にお腹まわりの深層筋を常に使うため、筋肉痛になりやすいです。
- 腹横筋:お腹を凹ませる動きで使われ、プランクやハンドレッドで効く
- 腹直筋:いわゆるシックスパック。ロールアップなどで使う
- 腹斜筋:ねじる系の動き(スパインツイストなど)で働く
2. 背中(多裂筋・脊柱起立筋・広背筋)
姿勢改善を目的としたエクササイズでは、背中の深層筋が活性化されやすいです。
- 多裂筋(たれつきん):背骨を支えるインナーマッスル。姿勢保持で使う
- 脊柱起立筋:背骨沿いを支える筋肉。ブリッジやスワンで刺激
- 広背筋:腕を後ろに引く動作などで使われる
3. お尻(中臀筋・大臀筋)
脚を上げたり支えたりする動きで、お尻の筋肉が活発に使われます。
- 中臀筋:片脚立ちやレッグサークルなどでバランスを保つ時に使用
- 大臀筋:ブリッジやキックバックで効く、お尻の大きな筋肉
4. 内もも(内転筋群)
脚を閉じる動きが多く、普段使わない内転筋に効いて筋肉痛が出やすいです。
- 内転筋:ピラティスリングを使った内ももトレーニングや、レッグプルなどで使用
5. 肩甲骨まわり(僧帽筋下部・菱形筋など)
肩甲骨を安定させる筋肉を使う動きも多く、姿勢改善の効果もある部分です。
- 僧帽筋下部:肩を下げたり背中を引き締める動作で使用
- 菱形筋(りょうけいきん):肩甲骨を寄せる・支える動作で働く
ピラティスで筋肉痛が出た時の注意点
ピラティスで筋肉痛が出たときは、焦らず、体の声を聞いて正しく対処することが大切です。以下に、筋肉痛が出た場合の注意点を詳しく解説します。
① 痛みの種類を見極める
- 鈍い痛み・筋肉のハリ感 → 正常な筋肉痛
→軽い疲労や普段使わない筋肉に効いた証拠です。 - 鋭い痛み・関節の痛み・ピリッと走る痛み → NGサイン
→フォームの乱れや負荷のかけすぎの可能性。無理せず休むか、医師に相談を。
② 痛みがある部位は「完全に休ませる」必要はなし
- 軽度の筋肉痛であれば、ストレッチや軽い動きで血流を促すのがおすすめ。
- ただし、同じ部位に強い負荷を再度かけるのはNG。違う部位のメニューに切り替えるのが安全。
③ 入浴や温タオルで筋肉を温める
- 湯船に浸かる、ホットパックをあてることで血流が良くなり、回復が早まります。
- 特に冷えやすい人は、筋肉の硬直を防ぐためにも温めを意識。
④ 栄養と水分をしっかり摂る
- 筋肉の回復にはたんぱく質・ビタミン・ミネラルが不可欠。
→豆腐、卵、魚、野菜、フルーツなどがおすすめ。 - 水分不足も筋肉疲労を悪化させるため、こまめな水分補給を忘れずに。
⑤ 次回のピラティスでの対策を考える
筋肉痛が出た原因を振り返ることで、次回のフォームや強度調整につなげられます。
- 呼吸と動きが合っていたか?
- 無理にスピードを上げたり、姿勢が崩れていなかったか?
- 初心者向けではない動きにチャレンジしすぎていなかったか?
⑥ 痛みが3日以上続く・悪化する場合は医師に相談
- 通常の筋肉痛は1〜2日でピークになり、3日以内に落ち着くのが一般的。
- それ以上続く場合は、筋肉損傷や炎症の可能性があるため医療機関へ。
まとめ
ピラティスで筋肉痛が起きないのは、筋肉を傷つけるトレーニングではなく、コントロール力と深層筋の活性化を目的としているため。
そのため、痛みがなくても効果が出ているケースは多く、姿勢改善やインナーマッスルの強化が進んでいれば問題ありません。
ただし、**「全く効いている感じがしない」「疲労も感じない」**という場合は、フォームや呼吸、意識の仕方を見直すことが大切です。
一方、筋肉痛が出たときも慌てる必要はなく、軽い運動やストレッチ、栄養補給・温めなどで回復を促すのがポイント。
痛みの種類を見極めながら、無理せず続けていきましょう。
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